「教団X」中村文則著 読了


長い長い小説。ページ数567。読了まで要した日数2週間。
その圧倒的な世界観は読むのもを引き付けて止まない。宗教、右極化する日本、性と悪、テロ。
ありとあらゆる人間の本能的な部分を暴き、晒していくその内容は今の日本と世界のリアルだ。
「事実は小説よりも奇なり」とはよくいったものだけれど、この本が連載されている間に「イスラム国」の動きが活発化し、安倍政権はどこまでも右によっていく。
政治の話は置いといて、世界と時代の流れを見事にとらえた著者渾身の作だと思う。陳腐な言い回しだけど最高傑作だと思う。

同時代の作家の中にこれだけの感性をもち、世界を創れる作家がいてくれることは本当に嬉しい。

文芸はどんなにインターネットや漫画が闊歩する世の中であってもきっと死なない。


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